海外口座と国内口座を比較した場合のメリット【知っておくべきデメリット】

FX challenger

がっつりFXチャレンジャー
FXは海外口座でもできると聞いたんですが、国内FX会社との違いって何ですか?それに、FXを海外口座やるメリットってあるんですか?

目次

1.海外口座と国内口座を比較した場合のメリット
2.海外FX口座を使う場合の知っておくべきデメリット

記事を書いている私は、FXトレーダー歴7年。1年半のFX下積み体験を経て、現在もFX技術向上のために日々努力を続けながらFXトレーダーとして活動しています。

FXトレードで使う国内口座と海外口座の違いに関して、実体験をふまえて解説します。

海外口座と国内口座を比較した場合のメリット

  • レバレッジ倍率
  • FX取引ツール
  • 取引方法(スプレッド)
  • ゼロカットシステム(追加証拠金)
  • スリップページがない
  • 高い約定率と約定拒否なし
  • 最低取引量が少ない

以上が、海外口座と国内口座を比較した場合のメリットとしての違いです。これより、それぞれ解説していきます。

レバレッジ倍率

国内口座では、最大25倍までしかレバレッジをかけることが出来ませんが、海外口座では、400倍や500倍など、FX会社によっては3000倍などと高倍率です。

海外FX会社は、所属する国の法律に従ってルールを決めるものなので、日本国内のルールとは違うルールで設定されることになります。

結果、レバレッジ高倍率のおかげで少額の投資資金でも、自由なFX取引が可能になります。しかし、注意点として、レバレッジの意味を理解していないとせっかくのレバレッジ高倍率を効率よく使えません。

>>参考:FX初心者が間違っているレバレッジの真実【レバレッジとの付き合い方】

FX取引ツール

国内口座では、各社で独自に開発されたFX取引ツールを使用することになりますが、海外口座では、【MT4・MT5】【cTrader】など世界の主流となっている取引ツールを使用することになります。

海外FX会社では、第三者のシステム会社が開発した取引ツールを使用することで、顧客に対し取引の透明性(不正が出来ないという証明)を高めています。

取引方法(スプレッド)

海外FX会社で採用されている取引方法は、NDD方式を採用しています。

NDD方式では、全ての取引に関してFX会社が関与しない方式になります。

これは、トレーダー(顧客)の取引が世界で行われている取引市場に直結しているということです。

よくある質問:国内FX会社はどんな取引方法を採用しているんですか?

国内FX会社ではDD方式(OTC方式)を採用しています。

DD方式(OTC方式)では、全ての取引に関してFX会社が取引を仲介する方式となります。

これは、トレーダー(顧客)の取引をFX会社が請け負った後、カバー取引という反対売買をFX会社の采配で取引をしているということです。認識としては、自分の取引している相手が世界市場ではなくFX会社ということです。

ゼロカットシステム(追加証拠金)

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急激な相場の動きでマイナスになってしまった口座残高を0(ゼロ)に戻してくれる仕組みです。

これは、口座残高がマイナスになった場合に、海外FX会社がマイナス分を負担することでトレーダー(顧客)のマイナス分を補填してくれるサービスです。

通常、ロスカットシステムで一定基準の証拠金維持率に達し次第、保有ポジションが強制決済されてしまいます。この場合、口座残高がマイナスになることはありません。しかし、ロスカットが正常に機能しない場合が存在します。

○○ショックと言われる世界経済に直接影響をあたえてしまう事件が起こってしまうと相場が急激な動きをしてしまい、一瞬で100pips(ピップス)以上価格が飛んでしまったり、FX会社のサーバーが止まってしまったりして、何も出来ないまま口座残高がマイナスになってしまいます。

結論としては、このような不測の事態で背負ってしまうトレーダー(顧客)の負債を補填するための仕組みです。

スリップページがない

FXトレードにおいて、エントリータイミング通りの価格でトレードが始めることが出来ます。

多くの海外FX会社で、ECN取引(電子取引所取引)を採用していますので、スリップページ(価格がすべること)はありません。

これは、株式市場と同様に買い手と売り手が直接取引をしていること、お互いの取引が釣り合っているということです。

高い約定率・約定拒否なし

会社FX会社では、約定率90%以上で約定拒否(リクォート)がないとされています。

これは、海外FX会社が採用しているNDD方式によって、トレーダー(顧客)とインターバンクが直結していることで成立しています。

毎回のトレードが、エントリータイミング通りの価格でトレードできるかどうかという問題は、トレードの勝率に直接影響が出てしまう問題です。なので、思い通りにトレードが出来るということは、トレードが不利から始まらないということを意味します。

最低取引量が少ない

海外FX会社では、1000通貨からトレードが出来るところが多いです。場合によっては、もっと少ない会社もあります。

これは、海外FX会社がトレーダー(顧客)へのサービスとして、FXトレードを始めることのできハードルが下げている証拠です。

これは、先に説明した海外FX会社の高いレバレッジ倍率と組み合わせることで、少額の投資資金でFXトレードが始めることが出来ることを示しています。

海外FX口座を使う場合の知っておくべきデメリット

  • スプレッドが広い
  • 利益が大きいほど税金が高い
  • 投資資金送金方法
  • 利益の出勤スピード
  • 出金手数料が高い
  • 信託保全がないことがある

以上が、海外口座と国内口座を比較した場合のデメリットとしての違いです。これより、それぞれ解説していきます。

スプレッドが広い

国内FX会社に比べると少し、気持ち広く感じます。

国内FX会社では、DD方式と言われる取引方法を採用していることにより、原則固定の狭いスプレッドとなっています。

とはいえ、私のデイトレードスタイルでのFXトレードでは全く気になることはありません。しかし、スキャルピングをしている人には、スプレッドは狭ければ狭い方がいいので、広いスプレッドの口座では不利になります。ただし、国内FX会社では、スキャルピングを禁止にしているところが多いのです。

利益が大きいほど税金が高い

海外口座でのFX利益に対する税金は、利益が大きいほど高くなり最大50%まで高くなる仕組みです。

これは、海外口座での利益に対する税金が【雑所得】扱いになり、その上、累進課税(0%~50%)となることで、利益が大きくなればなるほど高い税金がかかるということです。

国内口座の税金は、一律20%です。なので、海外口座の利益と比べた場合、年間330万円以上の利益が出ると、国内での税金に比べて高い税金を納める必要が出てきます。

投資資金送金方法

最近では、海外FX会社が国内送金に対応しているところもありますが、【海外送金】、【カード決済】、【国際決済サービス】などの手間のかかる方法しか採用していないところも珍しくありません。

当然、会社が国内にないことで煩わしさが出てきます。

私の使っている海外口座では、国内送金がないので海外送金で口座に投資資金の入金をしました。私の海外送金の流れは、以下のような感じでした。

  1. 近くの銀行窓口に行く
  2. 口座を持っていなかったので口座(通帳)を作る
  3. 数多くの記入をしなければならない書類に必要事項を記入
  4. 国内銀行口座に投資資金を入金
  5. 送金作業へ移行し、完了

と、このような流れで海外送金を行いました。

利益の出金スピード

海外FX会社からの出金の場合、早ければ翌日とも言われますが、基本3日~5日かかります。

マネーロンダリング防止のために海外からの送金は国内銀行への振り込みを通すことになることが多いので、若干時間がかかります。

加えて、海外FX会社からの出金方法は、海外銀行送金以外にもありますが、それぞれにルールがあるので結果的に時間がかかってしまいます。

出金手数料が高い

海外FX会社からの出金に関する手数料が1000円~5000円ほどかかります。

海外FX会社からの出金方法でそれぞれ料金が違いますが、国内送金に比べて高い金額になっています。

私の使っている海外FX会社の口座から出金する場合、いつも海外送金を使っているので、毎回4000円の手数料がかかっています。

信託保全がないことがある

海外FX会社は、信託保全を設定していないところがあります。

日本では金融庁が国内FX会社に対して義務化をしています。しかし、海外FX会社では、レバレッジと同じで日本の法律に縛られないために、義務化されていません。

とは言え、すべての会社ではありませんが、トレーダー(顧客)の一部資金に関して補償し返還する保証制度を導入している海外FX会社もあります。

まとめ

1.海外口座と国内口座を比較した場合のメリット
・レバレッジ倍率
・FX取引ツール
・取引方法(スプレッド)
・ゼロカットシステム(追加証拠金)
・スリップページがない
・高い約定率と約定拒否なし
・最低取引量が少ない
2.海外FX口座を使う場合の知っておくべきデメリット
・スプレッドが広い
・利益が大きいほど税金が高い
・投資資金送金方法
・利益の出勤スピード
・出金手数料が高い
・信託保全がないことがある