順バリと逆バリを理解出来ていない理由【正しく使うための準備】

FX challenger

がっつりFXチャレンジャー
順バリで狙った方がいいよ!って言われるんですが、いつも順バリで狙ってるつもりです。でも、話を聞く時に限って、「これって逆バリだよ」って言われるんです。そもそも順バリと逆バリってなんですか?

目次

1.順バリと逆バリを理解出来ていない理由
2.順バリと逆バリを正しく使うための準備

記事を書いている私は、FXトレーダー歴7年。1年半のFX下積み体験を経て、現在もFX技術向上のために日々努力を続けながらFXトレーダーとして活動しています。

FXトレードの順バリと逆バリに関して、実体験をふまえて解説します。

順バリと逆バリを理解出来ていない理由

  • 順バリと逆張りの意味とは?
  • 順バリ(逆バリ)を正しく判断出来ていない原因

順バリと逆張りの意味とは?

基準とする時間チャートの流れ(トレンド)に対して、同じ向きに狙ってトレードすることを【順バリ】、逆向きに狙ってトレードすることを【逆バリ】と言います。

これは、チャートの流れ(トレンド)に従うか、逆らうかの違いです。

下図のようにUSDJPYの1時間チャートでは、直近の高値安値が切り上がっているので、上へのトレンド中と判断出来ます。その上で流れに逆らわず上を狙うという判断が【順バリ】となります。
上昇トレンド:1時間チャート
(※参考チャート画像 – MT4 USDJPY 20200531より)

下図のようにUSDJPYの4時間チャートでは、直近の高値安値が切り下がっているので、下へのトレンド中と判断出来ます。その上で、ラインに到達して反発すると判断して、上へ狙うという判断が【逆バリ】となります。
下落トレンド:4時間チャート
(※参考チャート画像 – MT4 USDJPY 20200531より)

順バリ(逆バリ)を正しく判断出来ていない原因

一つの時間チャートでしか、波の向き(トレンド)を確認していないと正しく判断できない場合があります。

FXチャートが作る波の動きは、決まった動きをしないランダムです。決まった動きをするのは、一定期間に限ります。なので、探す波の向き(トレンド)とは、あくまで一時的なものになります。

その上、各時間チャートにおいて、独自の波を形成するのでどの時間を基準とするのかでも、順バリと逆バリの意味が変わってしまいます。

下図のように、4時間チャートで下へ波の向き(トレンド)を示している時に、1時間チャートでは上への波の向き(トレンド)を示している場合があります。
4時間下落トレンド。1時間上昇トレンド
(※参考チャート画像 – MT4 USDJPY 20200531より)

よくある質問:基準になるチャートをしっかりと把握しているのに、順バリと逆バリを間違えてしまうんですか?

基準とする時間チャートのトレンドを把握できているのであれば、それは間違えではありません

そもそも、順バリと逆バリの判断で10人が10人一緒の場合などほぼありません。トレーダーと呼ばれる人は、自分のトレードスタイルの中での判断で、順バリと逆バリを決めています。なので、自分なりの基準があるのならそれは間違いではありません。

ただし、自分の判断が正しいかどうかの話になると別の話になります。当然、マルチタイムフレーム分析で複数時間チャートを分析した人と、1つの時間チャートを分析した人がそれぞれ判断した順バリと逆バリの判断の場合、前者の人の方がより正確に判断出来ている確率が高くなります。

最後に、正しい判断の確認方法として、順バリと逆バリの判断を人に説明して納得させることができれば、それは一つの正解です。

よくある質問:なんで順バリを狙った方がいいって良く言われるんですか?

FXトレードでの順バリで狙う方法は、FXの経験や知識の少ない人でも理解しやすいトレード方法です。

順バリで狙うスタイルは、チャートから読み取る流れの向きに対して、逆らわずにトレードをするので分かりやすいと思います。

下図のように、44時間チャートと1時間チャートが共に上へトレンドを示している時に、1時間チャートで押し目を待って上へ狙う場合です。
上昇トレンド:4時間・1時間チャート
(※参考チャート画像 – MT4 USDJPY 20200531より)

よくある質問:逆バリって難しいんですか?

順バリのトレードに比べると難しいと思います。

そもそもマルチタイムフレーム分析を勉強しないと理解するのは難しいですし、単体時間チャートでトレードする人は使ってはいけない方法です。

マルチタイムフレーム分析では、最低、日チャート・4時間チャート・1時間チャートとそれぞれのチャートの波の向きを分析します。その結果、日チャートが上へ、4時間チャートが下へ、1時間チャートが上へなどとバラバラになっていることがあります。

この場合、基準を固定するなどの理解したFXトレードの知識を使わないと順バリ・逆バリの解釈がいくらでも出来てしまいます。

結論として、逆バリを理解する場合、勉強して理解しなければいけないことが順バリに比べて2倍以上あるので難しいです。

順バリと逆バリを正しく使うための準備

  • 順バリと逆バリの違いと狙い方
  • 基準の時間を確定する(スタイルの確立)
  • 正しい判断するための解決法

順バリと逆バリの違いと狙い方

何度も言いますが、順バリと逆バリの違いは、基準時間の波の向き(トレンド)に従うか逆らうかです。なので、狙い方も真逆の戦略になります。

順バリでは、基準時間の波の向き(トレンド)に従うので、戻ってきたところ【押し目】を狙います。
逆バリでは、基準時間の波の向き(トレンド)に従うので、その時間以下のチャートで反発や反転を確認したところを狙います。

下図のように、赤丸で示したポイントが順バリポイントで、青丸で示したポイントが逆バリポイントになります。
>>zyunbarigyakubari-06.USDJPY1時間と4時間チャート図

基準の時間を確定する(スタイルの確立)

自分の生活スタイルや自分の性格に合ったトレードスタイルを選ぶことが必要です。

トレードスタイルを確定するということは、順バリと逆バリの判断に必要な基準の時間が決まります。

・スウィングトレードなら【月チャートor週チャート】
・デイトレードなら【日チャート】
・スキャルピングトレードなら【4時間チャートor1時間チャート】

などと言ったように、基準の時間が決まります。初心者の間は、このように基準の時間を固定してFXトレードを行うことをオススメします。

その上で、FXトレードに慣れてきたときには、自分のFXトレード環境に合わせて、先に紹介した3つのスタイルを臨機応変に組み合わせながら、基準の時間を選択してトレードを行うものいいと思います。

正しい判断するための解決法

順バリと逆バリの正しい判断をするためには、マルチタイムフレーム分析を使うことで解決します。

マルチタイムフレーム分析とは、最低3つの時間チャートを分析する方法です。それぞれの時間チャートを分析した結果があれば、順バリになるのか?逆バリになるのか?は明確に判断できます。

私のトレードスタイルや手法でも、マルチタイムフレーム分析は必須作業です。私はデイトレーダーなので、日チャートを中心に4時間チャート、1時間チャートを基準に分析と判断をしています。

よくある質問:逆バリって狙う必要あるんですか?

必要はないと思います。

FXトレードの手法によっては、【順バリのみを狙う】手法もあります。なので、手法に従って勉強することが重要です。逆バリが必要でないならする必要はないと思います。手法に関係のない勉強してしまうと、自分自身を惑わす結果になる可能性があります。

【順バリのみ狙う具体例】
日チャートの向きを基準にしてすべて順バリのトレードをするという手法

下図の様なポイントでトレードをすれば利益を得ることが出来ます。
>> zyunbarigyakubari-07.USDJPY日チャートと4時間チャート

よくある質問:逆バリって狙う利点って何ですか?

チャート分析を行った時に、トレードチャンスの選択肢が増えます。

基本、順バリのトレードチャンスに出会う確率はかなり低いです。特に、トレンドを見つけることが出来るのは全体の3割と言われています。なので、残りの7割は流れが一定ではないということです。

私も常に順バリで狙いたいですが、チャートの波の流れはそう簡単にまとまってくれません。なので、逆バリを理解することが必要になり勉強しました。逆バリを理解すると、その日だけ狙える波の向き(トレンド)を判断してトレードチャンスを探すことが出来るようになります。

その上、このように選択肢を多く持つことで、十数通貨の分析をしなくても数通貨の分析で利益確率の高いトレードチャンスを見つけることが出来ます。

まとめ

1.順バリと逆バリを理解出来ていない理由
・順バリと逆張りの意味とは?
・順バリ(逆バリ)を正しく判断出来ていない原因
2.順バリと逆バリを正しく使うための準備
・順バリと逆バリの違いと狙い方
・基準の時間を確定する(スタイルの確立)
・正しい判断するための解決法