FX初心者が間違っているレバレッジの真実【レバレッジとの付き合い方】

まったりFXビギナー
国内FX会社のレバレッジって低くて安全で、海外FX会社レバレッジが高いから危険ってどういうことですか?違うならどう対応すればいいんですか?
◆目次
1.FX初心者が間違っているレバレッジの真実
2.FX取引での有効なレバレッジとの付き合い方
記事を書いている私は、FXトレーダー歴7年。1年半のFX下積み体験を経て、現在もFX技術向上のために日々努力を続けながらFXトレーダーとして活動しています。
FX取引におけるレバレッジに関して、実体験をふまえて解説します。
FX初心者が間違っているレバレッジの真実
- レバレッジ倍率に対する危険性
- レバレッジのメリットとは?
- レバレッジ低倍率のデメリット
それぞれ説明していきます。
レバレッジ倍率に対する危険性
レバレッジが危険なのは、取引ルールとして取引中に及ぼす影響を知らないことです。
レバレッジの倍率が高くても低くても危険性はありません。レバレッジはFXの取引ルールであってリスクに直結するものではありません。
その取引ルールを理解して、そのルールの範囲内でFX取引をするだけです。
資金7万円をFX口座に入金し、USDJPYを1ロット(10,000通貨)のポジションを保有した場合、レバレッジのおかげで、ポジションを保有してから30,000円分の含み損を持つことが出来ます。そして、30000円以上の含み損を抱えてしまった場合には、強制ロスカットされます。(※下記参考ページより詳細参照)
>>参考:FXとはなにか?初心者がまず知っておきたいFXの基礎知識【始める前に知りたい知識】
>>参考:ロスカットとは?初心者が知っておくべき意味【失敗しないロスカット】
よくある質問:レバレッジの倍率が違うと、どこが違ってくるんですか?
レバレッジの倍率が違うと同じ投資資金場合に、FX取引が出来る自由度が変わります。
レバレッジの倍率が違うということは、必要証拠金の金額が変わることです。投資資金が同じ場合、レバレッジが低いと必要証拠金が高くなり、レバレッジが高いと必要証拠金が低くなります。
ここで、投資資金100,000円をレバレッジ倍率が違う2つの口座でFX取引を行った場合の比較シミュレーションをします。
・USDJPY(1ドル=100円)のポジションを保有
・1pips(ピップス)=100円で動く
・レバレッジ倍率が25倍と400倍の口座で比較
・各口座1万通貨(1ロット)の必要証拠金・10pips利益・強制ロスカットまでの幅で比較
※数字はあくまでおよその参考数字として設定しています。
上記条件の数値使い、以下の数値を合わせて2つの口座を比較する。
- 必要証拠金を同額とした数量(ロット数)で比較
- 強制ロスカットまでの幅を合わせて比較
項目 | レバレッジ25倍の口座 | レバレッジ400倍の口座 |
口座入金額 | 100,000円 | 100,000円 |
1ロット必要証拠金 | 40,000円 | 250円 |
1pips(ピップス)の金額 | 100円 | 100円 |
+10pips (ピップス)の利益金額 | 1000円(+10pips) | 1000円(+10pips) |
強制ロスカットまでの幅 | 60pips(ピップス) | 997.5pips(ピップス) |
※ここまでが、基本の数値情報です。取引に必要な数値はレバレッジに作用されません。
必要証拠金を同額とした数量(ロット数)で比較
項目 | レバレッジ25倍の口座 | レバレッジ400倍の口座 |
必要証拠金40000円の場合 | 1万通貨(1ロット) | 160万通貨(160ロット) |
1pips(ピップス)の金額 | 100円 | 16,000円 |
+10pips (ピップス)の利益金額 | 1000円 | 160,000円 |
強制ロスカットまでの幅 | 60pips(ピップス) | 3.7pips(ピップス) |
強制ロスカットまでの幅を合わせて比較
項目 | レバレッジ25倍の口座 | レバレッジ400倍の口座 |
強制ロスカットまでの幅 | 60pips(ピップス) | 60pips(ピップス) |
数量(ロット数) | 1万通貨(1ロット) | 16万通貨(16ロット) |
1pips(ピップス)の金額 | 100円 | 1,600円 |
+10pips (ピップス)の利益金額 | 1000円(+10pips) | 16,000円(+10pips) |
このように、投資資金が同額の場合に、FX取引の自由度が変わります。
レバレッジのメリットとは?
レバレッジは、株式市場での取引と比べることでメリットがあります。
株式市場では、基本現物取引になるので市場に示される価格でしか売買ができません。しかし、FX市場ではレバレッジという取引ルールのおかげで、用意した資金以上の価格を売買することが出来ます。
なので、株式市場で取引を行うよりFX市場での取引を行った方が、投資資金が少額で行えます。しかし、最近は、株式市場でも少額で始めることが出来るサービスも始まっているので、明確な差ではなくなっています。
レバレッジ低倍率のデメリット
投資金額が少額の場合、自分で設定したルールによってFX取引に制限がかかる可能性があります。
損益を限定するルールを使って少額の投資資金でレバレッジの倍率が低いFX会社の口座を使うと、保有したいポジションの数量設定が自分の思い描く数量でできません。
特に投資資金が300万円以下で1万通貨以上でしか取引できない国内FX会社口座の場合、損益を限定するルール(損切りを設定するルール)でのポジション数量設定に制限がかかって、トレードがやりづらいです。
目安としては、投資資金が300万円以上でUSDJPYでの売買なら、ポジション数量計算で損益を限定する幅を60pips付近まで選択できるようになるので、自由度が高くなります。(2020年現在)
FX取引での有効なレバレッジとの付き合い方
- トレード手法の入手
- FX会社の選択基準とする
以上の2つです。これからそれぞれ説明します。
トレード手法の入手
【損益を限定する手法】を手に入れることです。
FX取引をギャンブルではなく投資とするためと、【損益を限定する手法】を使うことでFX取引を投資資金も含めて戦略的に投資を行うためです。
【損益を限定する手法】を使うことで、レバレッジ高倍率のFX会社口座を使うことになってもギャンブルになりません。投資資金を計算してFX取引を戦略的に行うことが出来ます。
その上、レバレッジ高倍率のFX口座を使えることは、投資資金が少なくてもFX取引を行うことを意味します。
よくある質問:トレード手法ってどうやって手に入れるんですか?
自分自身の努力で頑張る【独学】か、経験者に教えて貰う【FXスクール】で手に入れることが出来ます。
>>参考:初心者がFXスクールで学ぶべき勉強内容【スクール選択時の注意点】
FX会社の選択基準とする
用意できる資金とレバレッジの倍率と組み合わせてFX会社を選択します。
【損益を限定する手法(2%)】を使うことで、FX取引に制限がかかります。その制限で一番大きな影響がレバレッジの倍率と投資資金の関係性です。
私の経験上、投資資金の目安は600万円と考えています。この金額を準備出来れば【レバレッジ最大25倍の国内FX会社】で問題ないと思います。税金のことも含めると国内FX会社が楽だと思います。
しかし、600万円以上準備できない場合は、【レバレッジ高倍率の海外FX会社】か【1000通貨からFX取引が出来る国内FX会社】を選択した方が、安全にFX取引が出来ます。
よくある質問:前に投資資金300万円以上とあって今回は600万円以上となっていますが、どういうことですか?
国内FX会社(レバレッジ25倍)での投資資金300万円付近は、あくまでFX取引がストレスなく制限されないであろうと予測する金額です。
なので、FX取引をやっているうちに損益を貰ってしまい300万円を切ってしまうと、急にFX取引に制限がかかってしまうと考えています。
特に気になるポイントは前に記述したUSDJPYでの損益幅60pips(ピップス)という条件です。その上、他の通貨も絡むともっと複雑な計算になるので、ゆとりを持ったFX取引が出来るように考えた上での投資資金目安600万円という数値設定です。
しかし、ここで考えるべきポイントは、自分の投資資金に合わせたFX口座を持つことです。たとえ投資資金が少ないとしても安全にストレスなくFX取引が出来るFX口座を選択するだけです。
少額投資資金にオススメの1000通貨取引可能国内FX会社
まとめ
・レバレッジ倍率に対する危険性
・レバレッジのメリットとは?
・レバレッジ低倍率のデメリット
2.FX取引での有効なレバレッジとの付き合い方
・トレード手法の入手
・FX会社の選択基準とする